「タフノーズ」を提唱している院長 三輪正人のブログです。
- 医学の世界はわからないことだらけ?(その2)
―ネス湖にネッシーはいるのか?ー
以前このブログで医学の世界はわからないことだらけ?を書かせていただきました。一昨年、昨年も、大海の一滴となるべく、ライフテーマの「粘膜のメカノセラピー」、「嚥下・耳管機能のセルフケア」、「鼻粘膜上皮機能の解析」に関連した内容で、下記の学会で発表いたしました。
ご指導いただいた共同研究者の皆様方には有り難く感謝いたします。2022年
5月 日本耳鼻咽喉科学会 (神戸)
「振動によるヒト鼻腔気流の変化についての数値流体力学的 (Computational Fluid Dynamics, CFD)解析」
「外耳道内で検知される嚥下音による嚥下機能評価についての基礎的検討」
7月 日耳鼻ニューロサイエンス研究会 (大阪)
「振動を与えると嗅裂気流はどう変化するか?」
9月 日本鼻科学会 (金沢)
「嗅覚障害に対する生食振動ネブライザーの使用経験」
「振動による嗅裂気流の変化についての数値流体力学的(Computational Fluid Dynamics, CFD)解析」
2023年
4月 日耳鼻免疫感染症学会(和歌山)
「上顎洞気流に及ぼす振動の影響についてのCFD解析」
9月 欧州呼吸器学会 (ミラノ)
「Computational fluid dynamic analysis of the effect of airflow vibration in nasal cavity」
10月 日本鼻科学会 (津)
「上顎洞内気流環境の振動による変化」
医学だけではなく科学全般についてもわからないことだらけではないかと思っています。ネス湖にネッシーは本当にいるのかどうか以前から議論され何回も調査されてきました。ニュージーランド・オタゴ大学の遺伝子学者であるNeil Gemmell教授率いる研究チームは、2018年DNAシークエンシングをおこない、その水辺に生息する生物の存在を徹底的に調査しています。その結果は、ネッシーの可能性があるとして当初予想された巨大ワニやチョウザメ科、首長竜のDNAは検出されず、ただウナギのDNAはあったようです。ウナギが巨大化するかどうかは不明とのことでした。
記者会見でネッシーは本当にいないのかと聞かれたときのGemmell教授の答えが印象に残っています。それは以下のごとくでした。
「科学では検出されなかったとはいえるが、現実に本当にいないとまではいえない」。
それが科学でありまた医学でもあり得ると直感しました。
Scientists say Loch Ness monster could be a giant eel, after most extensive study everInvestigation into DNA found in UK’s largest body ...